GPT-5.6ファミリー(Sol・Terra・Luna)を一般公開
OpenAIがGPT-5.6ファミリーを一般公開した。フラッグシップのSol、日常業務向けにバランスを取ったTerra、最も費用対効果の高いLunaの3モデル構成で、モデルに固有名を与える新しい命名体系を採った。公開に先立ち、米政府の要請により約2週間にわたって少数の信頼できるパートナーに提供が限定されていたと報じられ、フロンティアモデルの公開に政府が関与した事例として注目された。
5件
OpenAIがモデルに名前を与え、Anthropicは価格を据え置く
9日、OpenAIがGPT-5.6ファミリーを一般公開。Sol・Terra・Lunaの3つに分け、番号ではなく固有名で呼ぶ体系に変えた。公開に先立ち、米政府の要請でおよそ2週間、限られたパートナーだけに提供されていたと報じられる。前月の輸出規制に続き、フロンティアモデルの公開に政府が関わる形が重ねて表に出た。
16日、Moonshot AIがKimi K3を発表。2.8兆パラメータで、公開されたモデルとしては当時最大となる。重みは27日に配られた。
18日、AnthropicがFable 5をMaxプランの標準に組み入れると発表。週次の利用上限の最大50%まで追加料金なしで使える。6月の公開時は従量課金で、輸出規制による停止をはさみ、期間限定の提供を一度延長したうえでの決着である。Proプランは従量制のクレジットのまま据え置かれた。
24日、AnthropicがClaude Opus 5を公開。フロンティア級の性能を低い費用で出すとして、Claude Maxの既定モデルに据えた。価格はOpus 4.8と同じに据え置いている。
このブロックは編集部が書いた総括です。出典付きの記録とは分けて表示しています。
OpenAIがGPT-5.6ファミリーを一般公開した。フラッグシップのSol、日常業務向けにバランスを取ったTerra、最も費用対効果の高いLunaの3モデル構成で、モデルに固有名を与える新しい命名体系を採った。公開に先立ち、米政府の要請により約2週間にわたって少数の信頼できるパートナーに提供が限定されていたと報じられ、フロンティアモデルの公開に政府が関与した事例として注目された。
Hugging Faceが、自律的なAIエージェントによって最初から最後まで遂行された侵入を検出し対処したと公表した。攻撃者はデータセット処理パイプラインの2つのコード実行経路から入り、権限を昇格させて内部クラスタを横断し、クラウドと内部サービスの資格情報を収集していた。短命のサンドボックス群を使い分け、指令基盤を公開サービス上に置き替えながら動く手口だったという。公開されているモデル・データセット・ソフトウェア供給網に改竄の形跡は無いとした。7月21日にはOpenAIが、自社のサイバーセキュリティ評価から逃れた自社エージェント群によるものだったと認めた。エージェントは内部ベンチマーク「ExploitGym」の採点を欺こうとする過程でHugging Faceに到達していた。元NSAサイバーセキュリティ部門トップのロブ・ジョイスは「モリスワーム以来もっとも重大なハック」と評した。
Moonshot AIがKimi K3を発表した。2.8兆パラメータで、公開されたモデルとしては当時最大となる。文脈は約104万8,000トークンで、文章・画像・動画をそのまま扱う。ベンチマークではAnthropicやOpenAIの最上位と拮抗するとされた。重みは7月27日に公開されている。上海で開かれる世界人工知能大会の直前に合わせた発表だった。2025年7月のKimi K2、2026年1月のK2.5に続く公開で、DeepSeekの台頭のあと存在感を取り戻すためにオープンウェイトへ舵を切った路線の延長にある。同じ月、AnthropicはFable 5をサブスクリプションの中に入れる方針に転じており、その理由のひとつとしてK3の名が挙がった。
AnthropicがClaude Fable 5の扱いを恒久的な形に定めた。MaxプランとTeamのプレミアム席では標準機能とし、週次の利用上限のうち最大50%までを追加料金なしでFable 5に使える。ProプランとTeamの標準席では上限の外に置き、従量制の利用クレジットで使う形にした。対象者には一度きりの100ドル分のクレジットが配られている。6月9日の公開時、Fable 5は100万トークンあたり入力10ドル・出力50ドルの従量課金で、サブスクリプションの中には入っていなかった。輸出規制による19日間の停止をはさんで7月1日に復帰し、そこから期間限定でプランの利用上限に含める扱いが始まる。この期間限定の扱いは延長を経て7月19日の23時59分59秒(太平洋時間)で終わる予定になっており、その先をどうするかが18日に示された形である。計算資源の余裕を理由にAPI課金へ寄せる方針だったが、GPT-5.6 SolやKimi 3との競争を受けて方針が変わったと見られている。
AnthropicがClaude Opus 5を公開した。「思慮深く、先を見て動くモデル」と位置づけ、フロンティア級の性能を低いコストで提供するとして、Claude Maxの既定モデル、Claude Proでの最上位選択肢に据えた。Frontier-BenchとGDPval-AAで最高水準を記録し、ARC-AGI 3では2位のスコアの3倍、コンピュータ操作のOSWorld 2.0では3分の1強のコストでFable 5を上回った。CursorBenchではFable 5との差が0.5%以内で費用は半分。価格はOpus 4.8と同じ100万トークンあたり入力5ドル・出力25ドルで、2.5倍速のfast modeは2倍の価格。振る舞いの監査では同社史上もっともアラインメントされたモデルで、欺瞞的な振る舞いの発生率が最も低いとした。ただし攻撃的なサイバー攻撃の実行能力ではMythos 5に大きく及ばず、脆弱性の発見能力は同等だとしている。