2025

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編集部の総括

計算資源の契約が桁を変え、提携の地図が引き直される

年明けから空気が変わる。1月、中国のDeepSeekがR1を公開。低い費用で高い性能を出したと受け止められ、月末には米国の半導体株が急落した。同じ月、OpenAIがソフトバンク・Oracleと5,000億ドル規模のStargate Projectを発表する。

計算資源の契約が桁を変えた。3月にOpenAIがソフトバンク主導で400億ドルを調達。9月にNVIDIAと10ギガワット、10月にAMDと6ギガワットで合意する。AnthropicはGoogle CloudのTPUを最大100万基まで広げ、11月には米国内のデータセンターへ500億ドルを投じると表明した。

モデルは各社が順番に前へ出る。3月のGemini 2.5 Pro、5月のClaude Opus 4、8月のGPT-5、11月のGemini 3とClaude Opus 4.5。2月に出たClaude Codeは5月に一般提供となり、コードを書く現場から実務に入っていく。8月にはOpenAIがオープンウェイトのgpt-ossを公開した。

3月には画像生成が街にあふれた。OpenAIがGPT-4oのネイティブ画像生成をChatGPTに載せると、手持ちの写真をスタジオジブリの作風に描き直させる遊びが世界中に広がり、サム・アルトマンは自分のXのアイコンをその作風の画像に替えた。作風をどこまで真似てよいのかという議論が、そのまま続いた。

言葉の側では、AIの出力そのものに名前がつく年だった。粗製濫造された生成AIコンテンツを指す「AIスロップ」が英語圏の辞書の「今年の言葉」を総なめにし、日本語圏にもそのまま入る。夏にはスター・ウォーズ由来の「クランカー」がAIやロボットへの蔑称としてSNSに広がり、ハーバード・ビジネス・レビューはAI製の質の悪い仕事の成果物を「ワークスロップ」と名付けた。「ネットの大半はもう機械が作っている」と説くかねてからの「死んだインターネット理論」も、スロップの氾濫とともに引かれ直された。一方で2月にカルパシーが名付けた「バイブコーディング」は肯定側の流行語になり、11月には日本の新語・流行語大賞のノミネートにChatGPTの愛称「チャッピー」が入った。悪態と愛称が、同じ年に育った。

提携の地図も引き直される。8月、Microsoftが初の自社基盤モデルMAI-1を公開。10月にOpenAIが営利構造への転換を終えてMicrosoftと新契約を結び、11月にはMicrosoftとNVIDIAがAnthropicに出資してClaudeがAzureにも載った。

著作権では6月、連邦地裁が学習をフェアユースと認めつつ、海賊版の蓄積は別に問われると判断。9月、Anthropicが作家側と15億ドルで和解した。

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