2020年

12月

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編集部の総括

倫理と安全に関わる人が、相次いで職場を離れる

2日、GoogleのEthical AIチームを共同で率いていたティムニット・ゲブルが会社を去る。大規模言語モデルの危うさを論じた論文の扱いをめぐって対立し、解雇なのか辞職なのかで双方の主張が食い違った。社内外から抗議が広がる。

29日、OpenAIで研究を率いていたダリオ・アモデイらが退社。理由は公表されなかった。

大きくすれば伸びるという道筋が見えた年の暮れに、その進め方に関わる人たちの動きが重なった。

このブロックは編集部が書いた総括です。出典付きの記録とは分けて表示しています。

記録2件
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    ガバナンス異論ありGoogle / ティムニット・ゲブル / ジェフ・ディーン / マーガレット・ミッチェル

    Ethical AIチーム共同リーダーティムニット・ゲブルが退職、解雇か辞職かで対立

    GoogleのEthical AIチームを共同で率いていたティムニット・ゲブルが、同社を去ったことを自らTwitterで明らかにした。発端は、大規模言語モデルの危険性を論じた共著論文「On the Dangers of Stochastic Parrots: Can Language Models Be Too Big?」の取り下げ、あるいはGoogle所属著者の名前の削除を会社から求められたことだった。論文は、モデルの巨大化に伴う環境負荷、学習データに含まれる偏見の増幅、そして「意味を理解しているように見えて実際には確率的に言葉を並べているだけ」という性質を指摘していた。ゲブルは条件を提示して交渉しようとしたが、その直後に退職扱いとする連絡が部下たちに送られたと述べている。退職の経緯は当事者間で主張が食い違っており、AI研究者2,000人以上を含む数千人が抗議に署名した。AI企業が自社の技術を批判する社内研究をどう扱うか、という問題を業界に突きつけた出来事である。

  2. 29
    人事OpenAI / ダリオ・アモデイ / イリヤ・サツケバー / ミラ・ムラティ

    研究担当VPのダリオ・アモデイらがOpenAIを退社

    OpenAIが組織改編の発表の中で、研究担当VPのダリオ・アモデイが約5年在籍した同社を退社すると発表した。アモデイはGPT-2・GPT-3の開発に貢献し、イリヤ・サツケバーとともに研究の方向性を主導してきた人物。発表では、アモデイと数名の同僚が製品開発よりも研究に重点を置く新しいプロジェクトを計画しているとされた。あわせてミラ・ムラティがResearch, Product, and Partnerships担当のシニアバイスプレジデントに就任した。