2020年

11月

1件

編集部の総括

AlphaFold2がタンパク質の構造を言い当てる

30日、DeepMindのAlphaFold2が、タンパク質の立体構造予測を競うCASP14で実験に迫る精度を出した。主催者は50年来の課題が解かれたと評した。構造が分かれば薬の設計や病気の理解が進むため、生物学の進め方そのものに関わる成果として受け止められる。

言語モデルの話とは別に、深層学習が科学の道具になることを示した年でもあった。

このブロックは編集部が書いた総括です。出典付きの記録とは分けて表示しています。

記録1件
  1. 30
    研究Google / ジョン・ジャンパー / デミス・ハサビス

    AlphaFold2がタンパク質構造予測を「解決」

    DeepMindのAlphaFold2が、タンパク質構造予測のコンペティションCASP14で圧倒的な成績を収め、主催者から50年来の「タンパク質フォールディング問題」の解決と認められた。GDTスコアは92.4、予測の平均誤差は1.6オングストローム(原子1個の幅に相当)で、次点のシステムの3倍の精度、実験手法に匹敵する水準に達した。注意機構を用いたネットワークで、進化的に関連する配列とマルチプルシーケンスアラインメント、アミノ酸残基のペア表現を使って構造グラフを精緻化する設計である。生成AIの系譜とは別だが、AIが科学の難問を実際に解いた事例として当時大きく報じられた。のちにハサビスとジャンパーは2024年のノーベル化学賞を受賞する。