2024
モデルは見て聞いて考え始め、OpenAIからは人が抜ける
モデルの形が二段階で変わる。前半はマルチモーダルと長い文脈。2月にGemini 1.5 Proが100万トークンのコンテキストを掲げ、5月のGPT-4oは音声・画像・テキストを一つのモデルで扱う。3月のClaude 3、6月のClaude 3.5 Sonnetが続いた。
9月、OpenAIがo1-previewを公開。答える前に考える時間を長く取る設計で、モデルを大きくする以外の伸ばし方として受け止められる。2022年からプロンプトの書き方として知られていた段階的な推論を、学習の側に移した形である。12月にはo3を発表した。
後半はエージェントの話が増える。10月にAnthropicがcomputer use、11月にModel Context Protocolを公開。12月のGemini 2.0でGoogleは「エージェントの時代」を掲げた。
OpenAIからは人が抜けた。5月にイリヤ・サツケバーとヤン・ライケ、8月にジョン・シュルマン、9月にCTOのミラ・ムラティ。ライケとシュルマンはAnthropicへ移る。12月には公益法人への再編方針を公表。2月にはイーロン・マスクが提訴していた。
生成の対象は声と映像にも広がる。2月にOpenAIが動画生成のSoraを発表し、6月にはLuma AIが無料の枠を付けてDream Machineを開いた。1月にはニューハンプシャー州の予備選の直前に、バイデン大統領の声を模したロボコールが有権者にかかる。2月、FCCはAIで作った音声を使う自動発信も既存の法のもとで違法だと確認した。
法と評価も動く。8月、連邦地裁がGoogle検索を違法な独占と認定。EUではAI Actが発効した。10月にはノーベル物理学賞をジェフリー・ヒントン、化学賞をデミス・ハサビスとジョン・ジャンパーが受ける。
1月にOpenAIがGPT Storeを開き、7月にはGPT-4o miniと検索の試作SearchGPTを出す。MicrosoftはInflection AIからムスタファ・スレイマンを迎え、4月に小型モデルPhi-3を公開。外ではMetaがLlama 3と4,050億パラメータのLlama 3.1を無償で出し、NVIDIAはBlackwellを発表。年の暮れには中国のDeepSeekがV3を公開した。
このブロックは編集部が書いた総括です。出典付きの記録とは分けて表示しています。
- 1月4GPT Storeが開き、利用規約から軍事の文字が消える
- 2月8Googleが攻めと守りを同時に、OpenAIは動画へ
- 3月3AnthropicがClaude 3で最上位を主張、Microsoftは人ごと採る
- 4月3Microsoftが湾岸に15億ドル、Googleは開発をDeepMindへ寄せる
- 5月9各社が音声と画面に手を伸ばし、OpenAIでは退社が続く
- 6月4AppleがChatGPTを迎え入れ、Claudeは価格を据え置いて更新
- 7月4OpenAIが検索に手を伸ばし、Microsoftは席を降りる
- 8月3Google検索に独占の判断、学習データは法廷へ
- 9月2OpenAIが考えるモデルを出し、経営陣が抜ける
- 10月6AI研究にノーベル賞2つ、Claudeがパソコンを触り始める
- 11月3Anthropicが国防に踏み込み、つなぎ方の仕様を開く
- 12月7OpenAIが12日間の連続発表、Googleはエージェントを掲げる