2023年

8月

9件

編集部の総括

OpenAIが法人向けを開放、学習クローラーに拒否の動き

7日、OpenAIが学習用クローラーGPTBotの仕様を公開。robots.txtでの拒否方法も併せて示した。報道機関やクリエイターが相次いで拒否設定を入れる。

28日にはChatGPT Enterpriseを提供開始。利用上限の撤廃と32kトークンに加え、企業のデータを学習に使わないことを明示し、導入をためらわせていた点に正面から答えた。16日にはGlobal Illuminationを買収。22日にはGPT-3.5 Turboのファインチューニングも開放した。

Anthropicは15日、SK Telecomから1億ドルの出資を受ける。通信事業者向けの言語モデルを共同開発するとした。

29日からのGoogle Cloud Next '23では、Duet AIをWorkspaceで一般提供に。AI向けチップTPU v5eも投入した。翌30日には検索の生成AI(SGE)を日本とインドに広げ、日本語でも試せるようにする。

24日にはMetaがコード生成向けのCode Llamaを公開。23日のNVIDIAの決算は売上が前年同期の2倍を超え、AI向け半導体の需要の強さを数字で見せた。

このブロックは編集部が書いた総括です。出典付きの記録とは分けて表示しています。

記録9件
  1. 製品Microsoft

    WindowsのCortanaアプリが提供終了

    MicrosoftがWindowsの単体アプリとしてのCortanaのサポートを終了した。6月に予告していたもので、当初「2023年後半」とされた時期が8月に前倒しされた。移行先として案内されたのは、Windows 11の音声アクセス、新しいBing、Windows Copilot、Microsoft 365 Copilotである。Teams、Outlookモバイル、Microsoft 365モバイル内のCortanaはこの時点では残り、同年秋に順次終了した。2014年のBuildで発表され、『Halo』のAIから名前を取ったアシスタントが、生成AIを載せたCopilotに置き換わった形になる。話しかけて命令するアシスタントの時代が、対話しながら仕事を進めるアシスタントの時代に明け渡された区切りである。

  2. 7
    製品OpenAI

    学習用クローラーGPTBotを公開、robots.txtでの拒否手段も示す

    OpenAIが、将来のモデル学習に使うウェブクローラー「GPTBot」の仕様をドキュメントとして公開した。ペイウォールの内側、個人を特定できる情報を集めるページ、自社方針に反するテキストを含むページは収集対象から除外すると説明。サイト運営者はrobots.txtにGPTBotを記述するか、IPアドレスを遮断することで巡回を拒否できるとした。公開直後から報道機関やクリエイターの間で拒否設定を入れる動きが広がった。

  3. 9
    モデルAnthropic

    軽量モデルClaude Instant 1.2を公開

    AnthropicがAPI向けに軽量・低遅延モデルの新版Claude Instant 1.2を公開した。Claude 2で得られた改良を取り込み、コーディング評価Codexで58.7%(従来版52.8%)、算数のGSM8Kで86.7%(同80.9%)に伸ばしたと発表。引用抽出や多言語対応も改善したとする。幻覚が減り、脱獄(jailbreak)への耐性も上がったと説明した。

  4. 15
    事業Anthropic / リュ・ヨンサン / SK Telecom

    SK TelecomがAnthropicに1億ドル出資

    韓国のSK TelecomがAnthropicに1億ドルを追加出資した。同社ベンチャーキャピタル部門による先行投資に続くもので、両社は通信事業者向けに特化した大規模言語モデルを共同開発すると発表。Claudeを顧客対応やマーケティング、販売の用途にファインチューニングし、韓国語・英語・日本語・スペイン語などに対応させるとした。SK Telecom CEOのリュ・ヨンサンは、グローバルの通信事業者パートナーとともにAIエコシステムでの主導権を取りにいくと述べた。

  5. 16
    事業OpenAI / トーマス・ディムソン / テイラー・ゴードン / ジョーイ・フリン

    OpenAIがGlobal Illuminationを買収

    OpenAIが、AIを使った制作ツールやデジタル体験を手がけるGlobal Illuminationを買収し、チーム全員がChatGPTを含む主力製品の開発に加わったと発表した。同社はトーマス・ディムソン、テイラー・ゴードン、ジョーイ・フリンが創業し、InstagramやFacebookの初期のプロダクト設計、YouTube、Google、Pixar、Riot Gamesでの実績を持つ人材が集まっていた。買収額は公表されていない。OpenAIが企業買収を公表したのはこれが初めてと報じられた。

  6. 22
    モデルOpenAI

    GPT-3.5 Turboのファインチューニングを提供開始

    OpenAIが、開発者が自前のデータでGPT-3.5 Turboを調整できるファインチューニングAPIの提供を始めた。狭い用途では、調整したGPT-3.5 TurboがGPT-4相当の性能に並ぶか上回る例もあったと説明。出力形式の安定や指示追従の改善が主な用途で、指示をモデル側に織り込むことでプロンプトを最大90%短くできた事例も挙げた。学習に使ったデータは顧客のものであり、他のモデルの学習には使わないとした。GPT-4のファインチューニングは秋の提供予定とした。

  7. 28
    製品OpenAI

    ChatGPT Enterprise提供開始

    OpenAIが法人向けの「ChatGPT Enterprise」の提供を始めた。利用回数の上限を撤廃し、処理速度は最大2倍、コンテキスト長は32kトークンに拡大。管理コンソールでSSOやドメイン認証、利用状況の把握ができるようにした。企業のデータや会話をモデルの学習に使わないことを明示し、SOC 2に準拠、通信中と保存時の暗号化も行うとした。公開から9ヶ月でFortune 500の80%超の企業でChatGPTが使われているとし、初期導入先としてBlock、Canva、Carlyle、The Estée Lauder Companies、PwC、Zapierを挙げた。料金は公表しなかった。

  8. 29
    製品Google / トーマス・クリアン

    Google Cloud Next '23、Duet AIをWorkspaceで一般提供

    GoogleがCloud Next '23で、Google Workspaceに組み込んだ生成AI機能「Duet AI」の一般提供を始めた。GmailやDocsの文章作成、Slidesの画像生成、Sheetsのデータ整理、Meetの要約や翻訳に対応する。Google Cloud向けのDuet AIはプレビューを広げ、年内の一般提供を予定とした。基盤側では、AI向け専用チップCloud TPU v5eを投入し、TPU v4比で学習性能が価格あたり最大2倍、推論性能が同2.5倍としたほか、Vertex AIでLlama 2やCode Llama、Falconを扱えるようにし、AnthropicのClaude 2の提供も予告した。生成画像の識別のための電子透かし技術SynthIDも合わせて示した。基調講演はGoogle Cloud CEOのトーマス・クリアンが行った。

  9. 30
    製品Google

    検索の生成AI(SGE)を日本とインドに拡大

    Googleが、検索に生成AIによる回答を出すSearch Generative Experience(SGE)を日本とインドでも試せるようにした。実験機能を集めたSearch Labsを米国外に開放したのはこの2か国が最初で、日本では日本語で利用できる。音声での入力にも対応した。インドでは英語とヒンディー語を切り替えるボタンと、回答の読み上げを用意した。広告は従来どおり専用の枠に表示するとした。