2025年

9月

6件

編集部の総括

著作権訴訟が15億ドルで決着、契約はギガワット単位へ

5日、Anthropicが作家側と15億ドルで和解。米国の著作権訴訟としては過去最大の規模である。6月の判断で残っていた海賊版の蓄積の責任を、判決ではなく金銭で決着させた。

2日にはシリーズFで130億ドルを調達し、評価額1,830億ドル。29日にはClaude Sonnet 4.5を公開し、30時間を超える連続作業に対応するとした。

22日、OpenAIがNVIDIAと10ギガワットの提携を結ぶ。NVIDIAは最大1,000億ドルを投じる。計算資源の話が金額ではなく電力の単位で語られるようになる。30日にはSora 2とSNS型のSoraアプリを公開した。

2日、Google検索の独禁訴訟で是正措置が示される。Chromeの売却は命じられなかった。

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記録6件
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    事業Anthropic / ICONIQ / Fidelity / Lightspeed Venture Partners

    シリーズFで130億ドル調達、評価額1,830億ドル

    Anthropicが130億ドルのシリーズF調達を発表し、ポストマネー評価額は1,830億ドルとなった。ICONIQ Capitalがリードし、FidelityとLightspeed Venture Partnersが共同リード。Altimeter、Baillie Gifford、BlackRock系ファンド、Blackstone、Coatue、General Atlantic、GIC、Goldman Sachs Alternatives、Insight Partners、Jane Street、Qatar Investment Authority、TPG、T. Rowe Priceなど機関投資家が広く参加した。2025年初頭に約10億ドルだったラン・レート収益は8月に50億ドルを超え、評価額は半年余りで3倍近くに膨らんだ。企業向けとコーディング領域での急成長が数字に表れたラウンドである。

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    政策Google / アミット・メータ

    独禁訴訟の是正措置、Chrome売却は命じられず

    アミット・メータ判事が、Google検索の独占を認定した2024年8月の判決に対する是正措置を決定した。司法省が求めていたChromeの売却は認められず、Androidの条件付き分離も否定された。判事は「原告はこれらの重要資産の強制売却を求めるにあたって行き過ぎた。Googleはそれらを違法な制限に用いていない」と述べた。一方で、検索エンジンやChromeの流通に関する排他的契約の締結・維持を禁じ、検索を単独の既定エンジンにする取引をできなくした。さらに、検索を支えるデータの一部を「適格な競争者」に提供することも命じられた。注目されたのは、生成AIが検索の支配的地位に対する新興の競争圧力として現れていることが、措置の設計に大きく作用した点である。Googleの株価は判決を受けて上昇した。

  3. 5
    政策Anthropic / アンドレア・バーツ / ウィリアム・アルサップ

    Anthropicが作家側と15億ドルで和解、米著作権史上最大

    Anthropicが、海賊版書籍をClaudeの学習に使ったとされるバーツv. Anthropicで、作家側と少なくとも15億ドルを支払う和解に合意した。対象は約50万点の作品で、1作品あたり約3,000ドルの支払いとなる。米国の著作権集団訴訟としては史上最大規模の和解額で、Library GenesisやPirate Library Mirrorから取得したデータの破棄も条件に含まれた。6月のアルサップ判事の判断で「学習自体はフェアユース、海賊版の蓄積は別問題」と切り分けられた結果、海賊版入手の部分だけで法定損害賠償が膨らむリスクに直面したことが背景にある。AI企業が学習データの入手方法について高い代償を負い得ることを示した。

  4. 22
    事業OpenAI / サム・アルトマン / ジェンスン・フアン

    NVIDIAと10ギガワット提携、最大1,000億ドル投資へ

    OpenAIとNVIDIAが、OpenAIの次世代AIインフラ向けに少なくとも10ギガワット分のNVIDIAシステムを配備する戦略的パートナーシップの基本合意書(letter of intent)を発表した。NVIDIAは配備の進行に応じて最大1,000億ドルをOpenAIに段階的に投資する意向を表明。最初の1ギガワットはNVIDIAのVera Rubinプラットフォームを用いて2026年後半に稼働予定とされた。

  5. 29
    モデルAnthropic

    Claude Sonnet 4.5公開、30時間超の連続作業に対応

    AnthropicがClaude Sonnet 4.5を公開した。「世界最高のコーディングモデル」であり複雑なエージェント構築に最も適するとし、多段階の作業で30時間以上集中を保てる点を前面に出した。SWE-bench Verifiedは77.2%(12万8,000〜20万トークンの思考予算で10回平均)。同社がこれまでに出した中で最もアラインメントされたフロンティアモデルとも位置づけた。あわせてClaude Codeに作業を巻き戻せるcheckpoints機能とVS Code拡張が加わり、Claude Codeの基盤を開発者に開放するClaude Agent SDKを公開。Chrome拡張のClaude for ChromeはMaxプランに提供され、Claudeアプリ内でのコード実行と表計算・スライド・文書の作成にも対応した。価格はSonnet 4と同じ入力3ドル・出力15ドル(100万トークンあたり)に据え置いた。

  6. 30
    モデルOpenAI / サム・アルトマン

    動画生成モデルSora 2とSNS型Soraアプリを公開

    OpenAIが動画生成モデルSora 2と、それを核とする新しいiOSアプリ「Sora」を公開した。Sora 2はセリフや効果音を同期させた音声付き動画の生成と、より正確な物理表現が特徴。アプリは招待制で米国・カナダから提供が始まり、自分の姿と声を動画に登場させる「cameo」機能を備えたショート動画フィードを持つSNS型の設計で、TikTok的なAI動画アプリとして大きな話題を呼んだ。