MicrosoftがBuild 2026で、自社初の推論モデルMAI-Thinking-1を公開した。アクティブパラメータ350億で、商用ライセンスを得た企業向け水準のデータのみを使い、第三者モデルからの蒸留(distillation)を経ずにゼロから訓練したと明言している。他社モデルの出力を教師に使わないという主張は、学習データの出所をめぐる訴訟が相次ぐ状況を踏まえた設計判断でもある。あわせて50億パラメータのコーディングモデルMAI-Code-1-Flashを公開し、GitHub Copilotの全プランへ展開を開始した。画像・書き起こし・音声の更新版も含め、Build 2026では合計7つのMAIモデルが発表された。2025年8月の最初の自社モデル公開から10か月で、Microsoftは推論・コーディング・音声・画像を自前で揃える段階に達し、OpenAIへの依存を薄める路線を実際の製品構成として示した。